みなさん こんにちは ”廃道大好き”ハッキれん です。
石榑峠(いしぐれとうげ)
ご存知でしょうか?
東海3大酷道として、国道418号線・国道157号線(温見峠)と並びその知名度は全国区の国道421号線。名物の石榑ゲートを見るために広く全国からマニアが駆けつけるこの道は、検索エンジンにその名を入れると物凄い量のサイトがヒットします。
三重県と滋賀県にまたがるこの道は通称:八風街道と呼ばれ、鈴鹿山脈を越えるルートのひとつとして昔から使われてきたと思われます。
現在、国道で三重県と滋賀県を結ぶルートは北から国道306号線(鞍掛峠)、国道421号線(石榑峠)、国道477号線(鈴鹿スカイライン)、国道1号線(東海道)、国道422号線と5本あります。そのうち北から2本目の421号線。 3桁ですが一応国道です。


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今回その実態を実走調査してきました。
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まず三重県から国道306号線(鞍掛峠)を使い滋賀県に入ります。
これは鞍掛峠を越えたあたり。この道は道幅も充分にあり走りやすいです。
p1000237.JPG尾根には送電線が見えます。

道をこのまま下って国道307号線で左折し南下します。
そして目的の421号線との交差点を左折。ターゲットとなる石榑峠へ向かいます。

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滋賀県東近江市永源寺町周辺の様子です。
このときはまだ全然普通の山道です。ある一点を除いては・・・。

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緩やかなカーブを描きながら道はダムに向かいます。
まだそんなに危険(?)を感じる事はありません。

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永源寺ダムに到着。
このあたりから道路の工事箇所が増えてきます。
でもまだ大丈夫。
p1000257.JPGダムを過ぎると次第に道が狭くなります。



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キャンプ場に到着。
・・・・左になんか見えます。ま、奥にもなんですが。

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2メートルの通行規制
実はこの看板 ここまで散々ありました。
見ない振りしてたんです。

ここから道は一気に狭くなり、ガードレールもカーブミラーも無いブラインドコーナーの連続で高度を稼いでいきます。
そして峠部
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ここはちょっとした広場のようになっていて数台の車輌が駐車されています。
この場所は登山道の起点になっていて、ここから徒歩で登山に向かう人の車輌が停められているんです。
詳細な地図を確認すると確かに登山道が尾根に沿って描かれています。
そして写真の中央がうわさの石榑ゲートです。この先が三重県。
幅員2mのコンクリートの壁。ここをくぐらなければこの先三重県側には進めません。
見ていると対向車は何回も左右を確認しながらゆっくりと通過していきます。
この先この道はこの幅で高低差200メートルをワインディングの連続で下っていきます。
そして200メートルの高度を下った先がこれ↓
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三重県側の狭幅部を抜けた先で振り返って撮影。
この区間は写真を撮る余裕がなかったので1枚も写真がありません。
申し訳ありませんでした。
三重県から来た場合はこのゲートを抜けて、幅2メートルの道を高度200メートル分昇ることになります。当然カーブの連続を越えて。その先に滋賀県側の石榑ゲートが待っています。
p1000267.JPG
↑いやこんな標識じゃ伝わらないから。
 

この走破記録は昨年の10月に行いました。
現在この峠はトンネル工事が行われていて、近い将来国道421号線はトンネルで楽に往来できるようになるそうです。
この難所を走破できるのは今だけと思えば、なんかもったい無い気がしますが付近住民の利便性を考えれば当然の処置かと。この工事は必要な道路工事といえますね。

 

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