石槫峠トンネル開通
2011年3月26日
この日三重県と滋賀県を結ぶ国道421号線に
石槫峠トンネルが開通しました。
この記念すべき新道開通の様子をお届けします(そんなにレポートとしては伝わらないですが)。
より大きな地図で 石槫峠 を表示
石槫峠と言えば、
全国区に名前を轟かす酷道で、
コンクリートブロックが通過者の技量と勇気を試す、
まさに裁きの門だったんですが、
この区間がトンネルによりカットされてしまうということです。
・・・もったいない。
いや、これで便利になるんですよ。
そんな酷道時代の様子は↓この過去の栄光からどうぞ。
2011年3月26日
<14:27>
少し肌寒いかなと感じる天気の中
石槫峠の三重県側にやってきました。
15時開通の30分前に現地に到着しましたが、
すでにトンネル前には行列ができています。
あれ?そんなに人気あるんだ、とちょっとガッカリしながら列の最後尾に並びました。
もっと少ないと思ってたんですが、
やはりこういう開通もののイベントは
並ぶのが定番のようですね。
ちなみに自分は三重県側86番目とのこと
(管理の人が教えてくれました)
<14:34>
とりあえずまだ30分ほど時間があるのでエンジンを切って待機します。
ふとミラーをのぞいてみると
!
え、もうこんなに並んでるの?
<14:51>
パトさんが通過 していきました。
いよいよ一般開放が近いようです。
15時開通ですから、
周囲の車両も浮き足立ってきました。
<15:04>
もうすでに開通時間が過ぎています。
行列の先頭車両はトンネルに突入済みですね。
でも車列はゆっくりゆっくりとしか進まず、
また停車したりを繰り返しています。
そして道路の両側には車両の通行を見守る工事関係者らしき方たちがいます。
長い工期を終えて、
さぞや感慨深いことでしょうね。
と、トンネルのポータルが近付いて来ましたよ。
15時を回ってこちらの先頭車両がトンネルに入っているということは、
当然反対側(滋賀県側)の車列もトンネル入りしているわけで、
そんな対向車としての先頭車両がそろそろ出てきてもいいころですが、
さぁ、滋賀県からの第一通過者は誰だ?
こちら側の車列は渋滞状態で停車してます。
さぁ、出てくるか?
<15:05>
先頭車両っ!
お前かい!
まず先頭車両はパトさんでした。
まぁ、そうでないと1番の人が出しちゃいけない速度で通過なんかされちゃ困りますもんね。
開通と同時に速度超過違反者第一号を出すわけにはいかないんでしょう。
で、先導のパトさんの後ろにっ!
お前でもない!
路面状態確認の意味も含めてか?
というように2台のNPC(ノンプレイヤーキャラ)の通過後にっ、
はいこのムーヴの方でした。
おめでとう!!
2番通過、3番通過の方の紹介は省略します。
こちらの車列が動き出したので・・・。
<15:06>
やっと
トンネルに突入しました。
でも速度は極めて遅く、
ほぼ徐行状態です。
ストップ&ゴーを繰り返しながらゆっくりと進んでいきます。
それでなくても開通待ちの状態からの坂道発進の繰り返しの後ですよ。
左足が痛い・・・。
この写真の左の路肩の歩道の上に黒い人影が見えますが、
突入待ちのときに下から上ってくるMTBの人が一人いました。
トンネル内は2車線の快適な道路です。
いままでの旧道とは比べものにならない走り易さ
もうコンクリートブロックの裁きの門を通らなくていいんですね。
・・・残念です。
<15:19>
トンネル突入から13分後
滋賀県側の出口だぁぁぁぁぁって?あれ、白くね?
のろのろ運転だったんで通過に13分かかっていますが、
普通に通過すれば5分もかからないと思います。
<15:20>
滋賀県側に出ましたがまさかの雪国状態!
言いたくはないですが、
『トンネルを抜けると、
そこは・・・』
って、川端康成もこういう状態だったんじゃないかと、
こりゃ名作も書くは・・・。
よかったバイクで来なくて。
突入前の三重県側の山肌にうっすらと白いものが残っていたんで、
ひょっとするとと思っていたんですが、
まさかここまで雪が残っているとは。
山を越えると天気が変わると言いますが、
ここまで滋賀と三重で天気が違うとびっくりします。
国道421号線はこの石槫峠トンネルの開通で
冬季通行止めを解消するとのことですが、
ということは、ここも常時除雪されるということですか?
これって計画間違えてね?
もっと麓までトンネル掘った方がよかったんじゃ・・・。
いやもう完全に雪国の景色
でもこのトンネル開通で三重県と滋賀県が近くなったのは間違いありません。
時間短縮はもちろん、
運転にあまり自信のない人でも比較的楽(それでもまだ永源寺ダムまでの区間は一部狭いです)に
員弁から八日市まで抜けられるようになりました。
というわけで、
酷道421号線はこれで通行止め区間が解消されてしまったわけですが、
もう酷道と呼ばれなくなってしまうんですね。
酷道が一つ姿を消した瞬間でした。
旧道がいつの日か開通する日を信じて。