みなさん こんにちは”廃道大好き”ハッキれん です。

 国道260号線は、紀伊半島南東部の先端にある志摩半島の志摩市と北牟婁郡紀北町紀伊長島区とを結ぶ国道である。
 途中に海上区間があり、かつては海上国道としてフェリーが運行されていたが、現在では旅客船のみの運航で分断国道となっている。
 主に海岸線を走るこの国道も改修工事が進み、バイパス化され走りやすい道になりつつある。が反面そのバイパス工事により国道260号線は新道と旧道とに分かれつつあるのだ。
 そんなバイパスの一つ、錦峠道路もかつては酷道と言われた区間 錦峠 をパスする道路なのだが、地図を見るとまだこの区間の旧道も国道色で塗られて表示されている。な〜んだ、まだ旧道通れるんだ。と思って旧道に足を踏み入れそうになった人も数多いのではと思われるが、現地ではすでに通行規制(バリケード系ね)が敷かれ道路は廃道へのカウントダウンが始まっているらしい。というよりすでに路面崩壊の復旧作業も行われず廃道になっていると言っていいかもしれない。とりあえずまだ手に入る市販の地図や、ネットの地図サイトでは国道として扱われている(新道のバイパスがまだ一部未開通状態のため旧道と新道の両方が国道扱いとなる)ため、廃道とはまだ宣言できないが時間の問題と思われる。

今回はそんな国道260号線の錦峠にある新道と旧道を走破してみる。

まず場所の確認ですが、下の地図を見てもらえればわかるように国道42号から分岐する形で260号は延びている。

ピンクの枠で囲った部分が新道と旧道が並走する区間で、地図上は両方とも国道色で表記されている。
紀伊長島から来た道はここで錦の町から離れ錦峠に向けて上って行くことになる。錦峠を越えた道はさらに棚橋隧道を抜け志摩への道を下り始める。


31.JPG


拡大してみるとこんな感じになっている。
この錦峠から下に延びる国道260号表示の道が旧道(グリーン色)で、新道のバイパスは錦峠には行かずに紀勢南島トンネルで峠を無視する形になっている。この紀勢南島トンネルの先はこのレポ執筆時にはまだ工事中で、トンネルを出るとすぐに道幅が狭まり仮の道路で急勾配を麓に下る事になる。
32.JPG
旧道ラインの場合はこの錦峠の先に先ほど名前が出た『棚橋隧道』が存在する。
曲がりくねった狭路を上った先には C ランクながら近代土木遺産に指定されたコンクリート造の隧道が待ち構えている。バイパスのトンネルが開通する前はこの道が最短ルートだったため、4tトラックも通過したらしいです。当然すれ違いは無理。
今回はそちらには時間の都合で行っていないので写真はありませんが、他サイトからの頂きものの写真をちょっと画像処理したのを貼っときます。
itadaki.JPG
いい味だしていますね。

で、
本題の国道260号線ですが、ここは新道のバイパスから旧道が見えてるんですね。
↓この写真はバイパスから撮影した旧道の様子です。
p1030207.JPG
木々の間から見えるコンクリートの法面の前に見える白い線が旧道のガードレールです。


ほら、ここにも見えます。
mie1.JPG


こんな感じで見えている旧道です。充分通行が可能なのではと想像できますね。
地図ではこちらも国道ですから当然通行できるはず。
mie2.JPG

ですがネットでこの錦峠旧道を検索してみると、・・・廃道?っぽいことが書かれていたりします。
管理が放棄されている可能性がある?
路面崩壊が進行している?
果たして大丈夫なのだろうか???
廃道が好きといいながら、いままで廃道を避けてきましたが今回ついに廃道を通る事になるのか?


下記から、この道のレポをお届けします。
そこは廃道なのか?それとも・・・?

錦峠1へ

錦峠2へ

錦峠3へ

 

◆TOP  ◆過去の栄光へ

inserted by FC2 system