荘川桜を見る。
 
御母衣湖畔に咲く荘川桜
それは御母衣ダム建設にあたり水没することになった集落から移植されたもの
1960年に難工事の末、
無事移植された2本の桜は
その後の保守管理の結果
現在でも立派に花を咲かせている。
 
その過程については各自で調べていただければ分かると思いますが、
感動ストーリーが綴られています。
ぜひ読んでみてね。
参考にウィキのリンクです。
 
さぁ、そんな荘川桜を見るために御母衣湖畔を走ります。
 
廃道の次は
 
荘川桜
 
 
 
 
 
 
 
 御母衣湖畔の国道156号線は、
いくつかのロックシェッド(スノーシェッド)を抜けながら南下していきます。
この区間の道路は整備されていて
自転車でも後続車を気にせず走れます。
かつての酷道の雰囲気もあまり感じさせない
快適な道路に生まれ変わってますね。 
道路の舗装が痛んでるのは春だから
雪解け後のこの季節はまだ補修工事が追いついていないんですよね。
今から補修するはずだよね。 
たぶん・・・。
 
 
 さぁそして、
長めの橋が見えてきました。
『尾神橋』です。
竣工年が古く現代の橋と比べると
すごく華奢な感じです。
というよりやはりこの構造では耐重量が低く、
外骨格的な鉄骨トラス組となっています。
これって構造力学的に醜いと思います。 
 
 
ネットでは自称橋好きとかいう人達が
鉄骨トラス組の橋梁を
カッコイイ、美しい
と絶賛していたりするのをよく見ますが、
鉄骨トラス組の橋って
やっぱり過去の遺産ですよ。
今こんな構造の橋を設計してたら
もう建築・土木の世界では仕事もらえないですよ。
これを美しいと表現するのは、
スチームパンクの世界が美しいというのと同じで、
そういう世界感にとっては美しいという表現が当てはまるでしょうね。
でも現実世界ではねぇ・・・。
こういうトラスを組まないで耐重量を維持する構造を
考えるのが土木設計の醍醐味。
最新技術でゴテゴテしない橋を設計するのがカッコイイ。
でも偽装はダメね。
それに渡るときに景色が見えにくい。 
 
 
国道を自転車で走っていると、
通り過ぎるバイクの人にすれ違い様によく挨拶されたりします。
左手に拳を握り高く突き上げたり、
こちらを見ながら左手をメット横に掲げて軽く会釈したり・・・。
最初知り合いに会ったかと思ったんだけど、
たぶん、あの人達は勘違いしているんだと思う。
知り合いと思ったとかじゃなく、
GWに自転車でダム湖・・・、
このシュチュエーションで恐らくどこか遠い街から自転車で旅してきたと思ったんだろう。
背中のリョックも説得力あったことでしょう。
ごめんなさい・・・。
違うんです。
ここまでほんの10キロ程度走っただけです。
しかも道の駅から・・・。
さらにそこまでは雨風を凌げて快適に移動できる車で来ています。
きっとバイクの旅のほうがきついよね。
僕だったらまだこの気温の低い時期にここまでセローで来ようと思わないもん。
バイクのみなさん。
あなた達のほうがすごいです。
さ、そんなわけで到着しました。
荘川桜
『ふるさとは 湖底(みなそこ)となりつ 移し来し
この老桜 咲けとこしへに 』
電源開発初代総裁・高碕達之助が
昭和37年の水没記念碑の除幕式でこの桜を見上げて読んだ詠です。
 
 
 光輪寺から移植された桜
写真としては迫力なさすぎ・・・。 
 
 
 照蓮寺から移植された桜
実はあんまり写真を撮ってません。
いやぁ、人が多くて・・・。
これも目的だったんですがね。 
まぁ過程はどうあれこれでクエストをひとつ達成。
さぁ、次はやっと『シッタカ橋』を目指しましょう。
シッタカ橋はここからずっと北のほう、
スタートした道の駅を通り過ぎて行きます。
じゃ、もどろっか。
 せっかく来たのに、あっさり撤収。
 
 
 
 
 スタート地点の道の駅『飛騨白山』に戻ってきました。
今度はここから北上してやっと『シッタカ橋』に向かいます。
GWということもあって昼間の道の駅の駐車場は
満車状態ではないかと心配していたんですが、
想像とは違ってガラガラでした。
何か長時間駐車するのが気が引けていたのですが、
これなら堂々と駐車できますね。
 帰りは下りが多くて楽チンでしたよ。
何だ?楽チンのチンって?
 
 
  
もう時刻はお昼を過ぎて気温も上昇、
快適な自転車日和です。
この先は激しいアップダウンも、
狭いトンネルも無いはずなんでゆったりと進みましょう。 
今度は北向きのため、
左側が山で右側が荘川です。
この荘川の向こう側に見えるのが『帰雲山』
荒涼とした雪解け後の雰囲気に、
雄大な高原の景色がカッコイイんですが
コンデジでは大きさがうまく伝わらなかったので、
対岸の写真は未掲載。
そんなわけでダイナミックな景色は今後出てきません。
見たい方は現地で堪能してください。 
 
 
 ということで、
とりあえず国道のトンネル通過
『新平瀬トンネル』
ん?新平瀬?ということは・・・、
 
実はこの手前に旧道(廃道)への分岐があるんですが、
ちょっと気持ち的にめんどくさくなってきちゃたんで・・・、
スルーしました。
 廃隧道があったりするんですよねぇ。
でも通行止めで封鎖されてるんで、
突破して進む気力が ↓ 気味だったんで。
次回訪問時に訪問するつもりです。
あるのか?次回・・・。
 
 
 トンネル抜けたら今度はスノーシェッド
このシェッドの中で変わったもの見ました。
と言っても元々そういう構造のため、
珍しくもないんですが。
 
このシェッドはトンネル抜けてすぐ
 
 
シェッドの荘川側の壁面に一部ポリカ板で塞がれた部分があり、
そこには大量の雪解け水が流れ落ちていました。
おぉ、滝みたい。
車だと気付かないかもしれないですね。
 
 
スノーシェッドを抜けて荘川沿いの道から戻ってみました。
おぉ、やっぱり滝だ。
路上河川の変形版かな? 
もともと谷筋があった部分に橋を架けずにスノーシェッドを造り
その上を河川にしたんでしょうね。 
 
 
激しく水が流れ落ちています。 
人工構造物なんで景観美という部分はあまり感じませんが、
マイナスイオンは出ていそうな・・・。 
 
 
 うはぁ、これは気持ちよさそうな、
いやぬるぬるしてそうな・・・。
 
 
人工滝を後にして国道156号線を北上します。
このあたりの川幅はかなり広いです。
降雪時はこれが一面真っ白になるとは信じられないほどの空間を有しています。
そして水の透明感に溢れています。
こりゃいいとこ来た。 
 といっても水辺には降りてないんですが・・・。
 
  
そんな荘川河岸に強大な物体発見!
あれはひょっとして、 
 
 この色、大きさ、
間違いありません。
ゴッグのアイアンネイルです。
 
 
 さらに進むとカッコイイもの発見。
うはぁ、マジヤバイ
ロータリー除雪車
 こんなところにヴァンケルユニットが・・・?
いや違うだろ。
 
 
前方に『野谷荘司山』が見えてきました。
野谷荘司さん?
地元の名士?
有名な登山家?
いえ違います。
野谷は麓の集落の地名で、
荘司には純白の意味があるらしい、
障子紙とかけてるのかも?(勝手な想像)
 緩い上り坂を走ります。
そしてこの先のカーブを曲がると・・・、
 
 
あれ?
何か見える!
橋 か?
 『!!』
 
 
 
 
 
【次回予告】
 長い道のりだった、
 
『シッタカ橋』
 
今、
 
シッタカ橋を知る瞬間が来た。
 
 
 
 
 
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