【このブログの注意事項】
今回紹介する道は通行するのに適していない非常に危険な道路です。
このブログを見て安易にまねをした場合、あなたの生命に危険が及ぶ可能性がある内容が含まれています。
当ブログを参考にあなたがこの場所に赴き、そこで事件・事故等に遭遇した場合でも、すべては自己責任で解決してください。このブログの管理者はその責任を負いません。


いま、国道を走行しています。


とっても眺めがいい山道です。


渋滞も無く、信号にも引っかかりません。


国道の番号?


260番ですよ。


でもここってホントに国道なの?














みなさん こんにちは”廃道大好き”ハッキれん です。
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国道260号線 旧道の下り
倒木、路上河川、落石、路肩崩壊に野生の鹿の出現と、
想定しうる以上のものと遭遇した旧道探索その後編です。


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破壊されたガードレールがこの道の荒れようを語っています。
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もう見慣れた風景です。
これくらいの荒れ方では全然満足できません。
まだまだ落石が足りないよ。
そんなことを考えながら通行していたら、
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『 ! 』  出た。
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出た出た!  
こんなのが!

突然崖の上からドスンと落ちてきて、
下り方向にそのまま走り去っていきました。

鹿の次はに遭遇、じゃあ次は蝶々が出ればフルコンプ?



追いかけたけど当然追いつかず。
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あいかわらず現道は快適に見えます。
そりゃこの道に比べれば当然ですね。
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もう何度も紹介している荒れ模様です。
路肩崩壊に土砂崩れ、
あ、そういえば落ち葉も散乱してますね。全然気にならないです。
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ある程度下ってきたところにお地蔵様の祠がありました。
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まだ石仏が安置されている状態でしたが、周囲は荒れ模様で何か寂しい気持ちになりました。
とりあえず、通行の安全をお祈りして先を急ぎます。

↓現在地
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いきなりですが林道との分岐が出現です。
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ここには意図的に置かれたのかカーブミラーがガードレールに立てかけてありました。
林道から本道に出るときの安全確認用か?
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林業従事者にはお馴染みのピンクリボンです。
入り口の目印ですね。
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林道の出現とともに、
路面の状態も心なしかよくなってきたような錯覚に落ちいます。
人が定期的に出入りしている区間に到着したということでしょう。
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と言っても荒れ模様が納まったわけではありません。念のため。
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谷を跨ぐと右手側には石垣群が出現しました。崩落防止策でしょう。
かなり上まで続いています。
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谷の奥まで来た為に薄暗い林の中を走行する事になります。
でももうすぐそれが終わりそうな予感が・・・、
もうすぐ 明るい世界に出られる。

↓現在地
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森の中を抜けて視界の開けた場所に出ました。
下を見下ろすと『豊漁橋』が見えます。
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この先には錦トンネル開通前の旧道との合流点が見えます。
やっと文明に出会えたような気分です。ま、実際やっと文明に出会えたんですがね。
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目の前にチェーンでの簡易封鎖が現れました。
こちらはA型バリケードなしです。日常的に林業関係者が出入りしているということでしょう。
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簡易封鎖を振り向いて撮影
右の道が豊漁橋に向かう道です。
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さぁ旧道区間も残りわずかです。
ここからは困難な道はもうないと思いますので、一気に麓まで降りちゃいましょう。
下界は快適だなぁ。
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このあたりの道路は整備されていて旧道とはいえ走りやすく快適です。
ちゃんと中央線もあって2車線になってるし。
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このあたりから先はもう『くもの巣バスター』は必要なさそうです。
ここで装備解除します。
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↓現在地
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装備解除したあたりからちょっと下ったあたりから新道がよく見えます。
ちょうど錦トンネルから出てこの旧道を見上げたあたりですね。今度はこちらから見下ろしてみます。
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ちょうどここの右カーブに分岐が出現しました。
この写真の電柱の手前の左に分かれる道です。
この道は見ての通りの掘割になっているため、この分岐は間違いなく旧道の旧道でしょう。
行ってみましょう。
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う〜ん。ただ狭いだけの道・・・・。
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特に見所もなく突破。
振り返って撮影。右が旧旧道、左奥の電柱の向こうから分岐しました。
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↓現在地
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さっきの旧旧道からさらに下ったあたりです。掘割ですね。
ここにも旧道の臭いが・・・。
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発見!
後光が差していますが、そんな神々しいものでは・・・。
こちらは通行を制限しようという何か意思的なものが感じられます。
デリニエーターにトラロープ。でも脇が甘いですね。
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で、入ってみたら不法投棄のたまり場でした。
なるほど、通行を制限する理由はこれか・・・。
ひどいものですね。とても悲しい行為です。
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突破して振り返り撮影。
右が旧旧道、こちらの入口は完全封鎖(?)です。上が甘いですが。
左の電柱に分岐があります。
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↓現在地
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さぁ、2本の旧旧道を走破すると、A型バリケードと分かりにくい交差点が現れました。
写真の奥の短いガードレールの左から分岐します。
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分岐から下を見た様子。
左の道が錦トンネルの手前に合流します。
この写真では分かりにくいですが、右(ガードレールの表)が旧旧道です。
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路面はこんな感じ。
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1.5車線の道幅でこの旧旧道は最後の下り坂を下りていきます。
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坂の途中からスタート地点が見えます。
あそこから上り始めたんですね、ちょうどスタート時にもこちらの道が見えていましたね。
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坂を下りきってこの集落を抜けると折り返し地点です。
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↓現在地
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国道との合流手前、時計台が見えました。
ここで折り返して国道を戻ってゴールです。
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↓現在地
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国道に合流して緩い坂を上り戻ってきました。
錦峠旧道走破です。
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 道路は道路法という法律に基づいて計画され、建造され、管理されます。
その道路法によれば、国道は新たにバイパスが造られる場合そのバイパス道が完成するまでは新旧の両方の道路に国道番号を表示することが決められています。つまり今回のこの国道260号線ではバイパスの新道により錦峠は通過しなくても道は確保されていますが、その先の紀勢南島トンネルを抜けてからがまだ工事区間となっているため旧道にも国道番号が振られているということです。
 国道番号があるということは行政上は国道ということになり、道の管理者は国ということになるのですが今回の旧道区間には集落や施設なども無く、利用者は林業関係者以外はごく限られた人になると予想されることから、道の管理維持自体に予算がつかない状態と思われます。そのため一部を簡易封鎖し、通行を制限する措置がとられているのでしょう。
 上記の理由からこの道は厳密には『廃道』ではありません。ですが、前回と今回のレポで見ていただければ分かると思いますが、この道はもう『廃道』の1歩手前です。荒れ放題で、大変危険な部分が延々と続いています。実際には通行制限もされているわけで、新道の快適なバイパスがあるのに敢えてこの旧道を選んで通る理由は普通の人には存在しないでしょう。
このブログの冒頭にも書いてありますが、ここは大変危険です。事故の起こる可能性も高いです。
 すこし前にこのブログで紹介した『二之瀬越え』で、最近転落事故がありました。あの道はれっきとした県道です。ですが運転を誤って谷底に車が転落してしまいました。幸いにして運転者は無事に救出(事故から3日後ですが)されましたが、同じ谷からは別の転落車輌と運転者の遺体も見つかっています。
 管理されている道路でも事故は起こるんです。ましてや管理を放棄されているような道路では何が起こるかわかりません。ですからここに行くことを私は勧めません。この記事を読んでこの道に興味を持ったからといって、ここに行ってみるのは自由です。しかしそこに入り込んで何かあってもそれも自己責任の世界です。自分で物事を解決できない過保護な人はネットの中でだけで楽しんでいるほうがいいですよ。

んじゃ、おしまい。

 

 

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